貯蓄預金の立ち位置

貯蓄預金は、普通預金のようにいつでもお金の出し入れができ、金利は普通預金よりも多少高く設定されている商品です。しかし、公共料金やクレジットカードの支払いなどの決済用口座や、給料や年金受取りの口座としては利用できません。

預金は大きく分けて「流動性預金」と「定期性預金」に分類されます。流動性預金とは、預入れ期間に制限が無く、預金者が要求した時にはいつでも払い戻しに応じなければなりません。普通預金がこれですね。定期性預金とは、初めに決めた一定期間が過ぎないと払い戻しを受けられない預金で、定期預金がこれにあたります。銀行としては長く預けてくれたほうが資産として運用がしやすいので、流動性預金よりも優遇し金利を高くするのが普通です。

貯蓄預金が「普通預金と定期預金の中間にある預金」といわれるのも、出し入れ自由な流動性預金ながら、定期預金のように金利が高いからです。

日本の預金金利は戦後の長い間、政府によって細かく規制されていました。これによって銀行間の競争も少なかったのです。しかし、1970年代には終了していた欧米の預金金利の自由化を受けて、経済の成熟期を迎えた日本にも、自由化が求められるようになりました。まず定期預金の金利が自由化され、1992年には新たな流動性預金として貯蓄預金が発売されました。当時は今までにないタイプの預金として人気があったようです。1994年になると普通預金の金利も自由化され、預金の金利は市場の需要と供給の関係で決められることになりました。銀行間の競争も激しくなってきます。

貯蓄預金の金利は、現在は預金残高に応じて金利が付く「金額階層別金利型」が主流となっています。銀行が定めた基準額に応じて段階的に金利が上がっていきます。引き出しはいつでも自由ながら、預金残高が多いほどたくさんの利息がつくことになります。「貯めながら引き出せる」新しいタイプの商品でしたが、低金利時代となって利息も伸びず、高金利を競うネット銀行の出現などで、残念ながら今ではあまり話題にもなりません。

※サイト外の参考になるページ

定期預金の金利の比較 2015年夏のランキング1位